価値ある家づくりとは【資産価値の残る家】

2016年10月01日

読了時間:15分

住宅の購入は、その後の人生にも影響を与えるほど大きな買い物です。しかし決断の下地となるノウハウ、その業界における前提や実態を、購入者がきちんと把握できる環境にあると、言い切れるでしょうか?

非常に残念なことではありますが、「購入時に高額だった家」が、真に価値あるものとは限りません。

生産ライン優先でコストは削減しつつ、派手な広告やイメージ付けによる差別化、いわゆる“サービス費”を加味した「高価な新築」を売り出す戦略も横行しているからです。

参考リンク:
黙ってはいられない「日本の住宅政策」へ問題の提起
(NPO法人 住宅生産性研究会 理事長/2015年4月17日 掲載)

住宅選びの観点として、「長期的に見た資産価値」もご一考いただく必要があるのではないでしょうか。

現在の日本において『30年経っても資産価値のある家』というのは、実はとても希少です。日本の不動産流通業界が推し進める“常識”に囚われない、海外経験に基づく視点を持った夫妻の例を、ご紹介いたします。


本当に“住みたい”と思うのは、どんな家? とあるモデル夫妻のストーリー

今回モデルとなるのは、茨城県つくば市に在住の3人家族。夫は40代で、研究職に就いています。妻は30代、米国のシアトルに暮らしていた経験があり、視野の広い女性です。ずっと研究所借り上げの住宅を利用していましたが、特に子供が生まれてからは、手狭に感じることが増えてきました。

夫婦共働きで、収入は合わせて1,000万。これまで長く賃貸暮らしだったため、多少の贅沢をする余裕はあり、貯金もそこそこ貯まっています。今後2人目の子供も育てるなら……と、つくば市周辺で新築の一戸建て購入を考え、下調べを始めたところです。

ここからは、夫である男性視点のお話です。住宅の購入について、2人で相談をしているところから始まります。妻の意見を聞きながら、『理想の我が家』像をイメージしていく様子を覗いてみましょう。

Step1:魅力的な広告資料は集まったけれど……?

一戸建て住宅の新築を考えるにあたり、僕たち夫婦はまず大手メーカーを筆頭に、手広く資料請求から行った。比較検討すべき情報は順調に集まったが、どうにも妻のご機嫌がよろしくない。

彼女は元々が活発な性格のうえ、海外経験もあり、理論と感情の双方を駆使して議論する。おかげで僕はこれまで、口で勝てた試しがないほどだ。

紙面に踊る一方的な謳い文句を前に、雄弁なる我が妻のフラストレーションは、とうとう限界を超えたらしい。

時代の変化に取り残されるような家はイヤ、でも古めかしいのも好みじゃない

「伝統の木造家屋だと少し重すぎるし、完全な洋風建築は、景観との兼ね合いがね。
 だからモダン建築を中心に考えてはいるけれど、何て言うか……どれもしっくりこないわ。合理的な作りなのに、こうして並べると、似たり寄ったりに見えてきちゃう」

――まぁ、今は土台から豪奢なのより、シンプルな雰囲気が好まれやすいんじゃない?

「別に、こういう形が悪いって言いたいんじゃないの。すっきりして、合わせやすいのもわかるわ。
 でもね、今流行のシンプルモダンだって、例えば数十年後には、『あぁ、あの年代の建築物ですね』って愛想笑いされるようにならないかしら?」

――いかにも”ひと昔前”風の住宅を、僕たちが敬遠しがちなように、か……。
経年劣化や修繕のコストを考える以前の問題としても、最初の印象というのは無視できない要素だね。

新築で買う時は高かった家も、中古として売る時には安くなる

「だいたい、日本の中古住宅って、新築に比べるとかなり価値が下がるのよね! 両親や祖父母が建てた家だって、修繕費を掛けてまで住む気にはなれない人が多いんですって?
 以前住んでいたシアトルでは、孫の代にも引き継げるような、落ち着いた雰囲気の家をいくつも見たわ。風土や家族観の違いもあるでしょうけど、そのギャップに驚いちゃった」

――へぇ、そうなんだ? 確かに新築と中古じゃ、扱いは全く違うようだけど。

「だって、同じ価格帯で建てたとしても、次の代まで大事に住める家と、叩き売りするしかないような家。長期的な資産価値を考えると、大違いじゃない!」

後悔のないように、譲れないポイントはしっかり吟味したい

――誰でも『どうせ大枚を叩いて買うなら、自分好みの家を』と考えるせいかな。

「そうでしょう? 最近はフルオーダーじゃなくても、ある程度プランやオプションを選べるみたいだし。
 ただ、選択肢はあっても、柔軟性に欠けるような印象なのよね。被害妄想じみた話だけど、予算枠のレベルで振り分けられているみたいに感じちゃうの」

ははぁ、それでメーカーのプラン表を眺めながら、妙に難しい顔をしていたのか……。

「……ちょっと、私が特別ワガママみたいな顔しないで!
 先月あなたの機嫌が良かったのは、車のバンパーを新しく変えたからでしょう? あれだって言わばオプション品でしょうに、あなたが色々こだわって選んでいたこと、知ってるんですからね!」

おっと、まずい流れだぞ。確かに先月は僕の趣味で、流線型のバンパーを購入していた。かなり悩んで検討したこともあり、あのデザインには大変満足している。しかし妻は家計を握っているぶん、経済観念に手厳しい。

ここはどうにか話の流れを戻して、気分の明るくなる『理想の家』を思い浮かべてもらおう。

――うんうん、わかってるよ。全体から見ればオプションにあたる部分でも、買うと決めたらしっかり選びたいと思うのは当然さ。
じゃあ例えば、どんな家なら住んでみたいと思う?

Step2:高い理想も頭の中ならタダ、方向性を定めよう

「そうねぇ……。住まいを考えるなら、適度な採光がポイントだわ! エコだけじゃなく、家の中にいても程良く外を感じられるって、素敵なことだと思わない?
 そのためには、窓の位置や大きさが、環境と合っていなくちゃ。それに、窓の形だって大事だと思うの」

――日当たりを気にするのはわかるけど、窓の形も? 大きさや、縦横比?

「うーん、外観上のバランスもあるけど。私が言いたいのは、もう一段階上の話よ」

一戸建ての醍醐味と言えば、自分たちだけの庭

「例えば……こうしましょう。一戸建てなら、まず庭をイメージしてみて?
 規模はともかく、季節の彩りを感じられる、明るいお庭がいいわ。洗濯物も苦にならないような」

「そこに小さな池もあると素敵ね。金魚やメダカが泳げるくらいのサイズでいいの。
 緑が豊富なら、寄ってきたスズメなんかに餌をやっても可愛いかもしれないわ。
 程よく自然や生命を感じられる庭って、小さな子供たちは喜ぶでしょうし、余暇の楽しみにもなると思わない?」

――へぇ。庭で金魚や小鳥に餌をやるくらいだったら、のんびりできていいかもね。

まわりと差がつく、ちょっぴりオシャレな窓を

「ここで、窓の話! 窓は景色を切り取るものだわ。家の中から、さっきのお庭が見えるでしょう?
 写真なら構図はもちろん、飾る時は相応しい額を選ぶじゃない。だから窓枠や格子だって、景色に見合ったものを据え置けば、いっそう映えて見えるはずよ」

――なるほど。採光という機能に限らず、窓自体も付加価値になり得るわけだ。

「型通りじゃない窓をひとつふたつ付けてみるだけでも、外観の印象はずいぶん変わるわ。
 雰囲気で言えば、石積みの壁も魅力的よね!
 もし予算的に全面張りが厳しくても、部分的に上手く取り入れる方法を、プロの目線で提案してもらえないかしら?」

だんだん彼女の気分が上向きになってきたな。もうちょっと踏み込んでみよう。

外から眺めた美しさ、中で過ごす快適さ、遊び心も忘れずに

――外観と内部、実用性に装飾性、どちらも満足のいく家がいいよね。

「もちろんよ! 全体的には、やっぱり時代に影響されないデザインがいいと思うわ。
 合わせる小物選びで、手軽に雰囲気を変えられたら、長く住んでも飽きが来ないし」

「家事や仕事のことを考えると、内部はまず動線の確保をしたいところよ。
 日々のルーチンワークではストレスを作らないのが、末永く、楽しく暮らすコツだと思うの」

――ふむふむ、例えば?

「玄関から居間までの出入りとか、キッチンとダイニングの間なんかもそう。視線が自然に通って、でも明け透けにならないのが理想よ」

毎日の生活に欠かせない場は、使い手の意向を反映させて

「開放的と言えば、カウンターキッチンね。でも、作業台まで丸見えだとか、匂い移りは悩みどころだし……。
 自分の好みで、慎重に選びたいわ」

――キッチンは、君の城になるだろうからね。

「それにお台所って、毎日のお料理で火を使うと、換気していてもある程度は汚れがつきやすい場所なの。
 だからもし壁の色を選ぶなら、シンプルでも最初から真っ白すぎないくらいがちょうど良さそう。お掃除しやすいタイルや、柄のアクセントがあっても素敵じゃないかしら」

スペースを無駄にしない、賢く収納するための味方を作ろう

「あとは、日本だとやっぱり土地が高いから、空間の有効利用を考えないと。
 階段下なんかのデッドスペースは、収納に活用したいわね」

――そうだね、収納はしっかり欲しいな。

思い出の品や趣味のあれこれも、手放さずにしまっておきたいし……。妻の目につくところへ出してあると、たまに無言のプレッシャーを感じるのだ。

狭い土地なら上に伸ばせば……でも、部屋数は必要性を見極めて

「夫婦の寝室や子供部屋は、まず2階に置くでしょうね。やっぱり眺めも良いし。
 でも、上の階自体は、そんなに広くなくたっていいの」

「老後を考えるなら、階段の昇り降りが辛くなる時だって必ず来るわ。使わない部屋を維持するのにも、ひと苦労だもの」

――お~い、それはちょっと気が早すぎない?

「いいえ、“長く住める家”を考えるなら、当然よ!
 階段の手すりや勾配も、要注意ね」

シームレスなつくりで、いつまでも住みよく

「それに、バリアフリーな構造になっていれば、ルンバみたいなロボット掃除機だって使えるじゃない。
 うちは共働きだし、今から私の負担を減らしてくれたっていいんだけど?」

――まぁまぁ。掃除は僕も協力するし、またの機会に考えよう。他には?

「今どきの新築だと、大抵は板張りの床になるでしょうけど……畳のお部屋もひとつくらい作れないかしら?
 和の空間ならではのくつろぎも、捨てがたいもの。1階に和室があれば、座布団を枕に寝転がって、気軽に読書やうたた寝もできるわよ」

――えぇ? 確かに魅力的だけど、そんな家づくりを実現できるところがあるかなぁ。

「もう、そこを頑張って見つけ出すのが、『理想の家』への第一歩よ! あぁ、床暖房なんかも、足元から温まって心地良いでしょうね~」

――はいはい、仰せのままに……。
ここが僕の、最初の頑張りどころかな。

「ふふふ、柔軟に対応してもらえそうな所を探してみてちょうだい! できれば地元で、実際に見学なんかもできると嬉しいわね」

Step3:時代をこえて、長く愛される家を建てよう

――おっ? ここなんか、どうだろう?
コッツウォルズの蜂蜜石を利用した、小さくても機能的な家づくりだって。

熟成されたモダン&クラシックなデザイン様式がベースで、流行に左右されることのない、『30年経っても資産価値のある家』を掲げた建築をしているようだ。茨城県内でも実績を重ねている工務店らしい。

「あら、私たちの希望とぴったりじゃない! 早速、問い合わせてみましょうよ。家づくりは大きな仕事だけど、結局は人と人との結びつきだもの。やっぱり直接お話を聞いてみないと、わからないわよね?」

思い返せば僕たちは、結婚式場選びの時も、同じようにパンフレットを並べて散々悩んだ。けれど、実際にスタッフさんと対面してからの見極めは、トントン拍子に進んだっけな。妻の対人インスピレーションはなかなか侮れない。今後も頼りにしてますよ、っと。

毎日のストレスをリセット、元気を取り戻せる居場所に

――僕としては、疲れて帰っても『この家を建てて良かった』と思える、安らげる住まいにしたいな。
ローンを組んで長く付き合うのに、途中でへこたれたくないだろう?

「えぇ、私もそう思うわ。休日の明るく開放的な雰囲気と、平日の仕事上がりにはホッとひと息つける穏やかさが、自然に共存するような家にしたいわね。となると、照明選びも重要かしら?」

――何よりも、僕らが長く、心地よく過ごせることを考えないとね。

「さすがは私の旦那さま、わかってるじゃないの。あなたのセンス、存分に活かしてちょうだいね」

「さぁ、『理想の家』のイメージも固まったことだし、いよいよここからが本番よ!」

――よしきた。“帰りたくなる家”を目指して、一緒に頑張ってみよう。


住宅の“本来あるべき姿”を見据えた、長く価値を保てる家へ

さて、新築購入を模索する夫婦のお話は、ここまでです。『理想の我が家』像は、十人十色。
あなたご自身の“住みたい家”を考えた時、最も大切にすることは何でしょうか?

住まいとは、言わば家族の“器”です。肝心の中身を快適に保ってくれる、”収まりのいい器”を選ぶことこそが、最も重要なのではないでしょうか。私たち人間が、加齢と共に変化を重ねていく中で、その時々のライフスタイルにも適応できる。そんな家づくりを、考える必要があるのです。

また、どれだけ心血を注いで建てた家でも、将来的に手放さざるを得なくなったとしたら?
そんな万が一の時にも、資産価値を大幅に損なわないよう考えられた住宅であれば、きっとご家族の助けになってくれることでしょう。

これから住宅を建てるなら、まずは長期的な変化を視野に入れておいて損はないはずです。

老いを迎えることはもちろん、次の世代が引き継いだり、場合によっては売りに出す可能性もあります。どんな時でも、ご家族にとって負担にならないようにしたいものですね。

『ダイソーホーム』は、資産価値を長く保ち、ご家族の成長や変化にも対応できる家づくりをご提案いたします。うわべの広告や市場価格に惑わされず、本当に価値のある住宅選びのきっかけとなれましたら幸いです。

まずはお気軽にお問い合わせください。実際に年数を経た建築物も、その目でご確認いただけます。皆様のご相談を、心よりお待ちしております。

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