お施主様の「自分らしさ」に寄り添う家【土浦市M様邸】

2016年03月21日

読了時間:25分

国内で注目されている、シンプル・ミニマルでスタリッシュな建築もいいけれど、日常的な生活の場にはもう少し趣きやぬくもりがほしい。

優雅なデザインで人気の海外建築はどうかと、有名メーカーの輸入住宅から調べてみると、一変して豪奢なつくりや予算額の規模に尻込みしてしまった……。

輸入住宅って素敵だけど、こちらの意向が通じなさそう

とても残念なことですが、このように最初の印象でご購入を諦めてしまわれるケースもままあるようです。

けれど本当に、輸入住宅とは富裕層向けとして贅を尽くしたものに限定されるのでしょうか?

こちらの写真は、実際に見学も受け入れている弊社の社長宅から。決して押し付けがましくなく、居心地の良い気品が見え隠れする一枚です。

結論から言えば、答えはNOです。ハイスペックな仕様やゴージャスで目を惹く装飾など、表層的なインパクトだけが輸入住宅の魅力というわけではありません。

どんな住宅も、”住み手ありき“の精神で

家族で暮らすのに気後れしない、落ち着きを感じさせる審美性と、合理的な機能性を兼ね備えた家。
上品な雰囲気の中にも、肝要な部分は使い勝手のきいた、まさしく住み心地の良い家。

輸入住宅メーカーの中でも、ダイソーホームは設立当初からこのような家づくりを長年続けてきました。今後もその経験を活かし、『住み手にとっての快適さ』を軸にした輸入住宅をご提案してまいります。

クラシックとモダンの融合するバランスの取れた住宅づくりは、我々ダイソーホームが長年大切にしてきた特色です。特に海外経験がおありのお客様からは、住宅の総合的なスタイルに大きな信頼や共感をお寄せいただいています。

メーカー本位のプランを押し付けるのではなく、お施主様にとっての必要性やご希望に応じて、工夫する方法までご相談いただけるのも弊社の強みと考えています。


ダイソーホームの施工例特集:第3段

今回の記事では、茨城県・土浦市に注文住宅を建てられた、Mさんご家族のケースをご紹介します。

新築住宅が並ぶニュータウンの角地、白い壁と正面のカバードポーチが印象的なMさん宅。シンプルながらも品良く、落ち着きを感じさせる佇まいです。

完成後のM様邸から、外観のアップを軽くご紹介。大判の全景図は記事中に掲載しています。

以降の内容はご夫妻へのインタビューを元に、ご契約に至るきっかけから完成までの流れを、お話としてまとめたものです。

ダイソーホームにご依頼いただきましたひとつの実例として、ご参考になれば何よりです。

当記事内に掲載しているM様邸の写真は、入居前の段階で撮影されたもので、生活用品が運び込まれていない状態となっています。

ここからどんな調度品を配置していくかなど、「自分ならどう演出したいか」を、是非一緒にイメージしてみてください。


Mさんご一家のプロフィール

  • 30代のご夫婦と、お子さま3人の5人家族。
  • 土地は事前に購入。ご実家にお住まいのため、
    引っ越しには余裕があり吟味しての取り組み。
  • 共働きで、旦那様は金融関係のお仕事。
    またご夫婦は海外で暮らされた経験あり。

家づくりの譲れないポイント

  • 『自分たちにとっての使いやすさ』が基本。
  • 量産された既成品よりも、手作りや一品物で
    自分のスタイルに合う家づくりをしたい。

記事内に登場するご家族

  • 住宅には“暮らしやすさ”を追求の奥様
    ……3人の子宝に恵まれ、子育てのしやすい
    環境を重視して一戸建てをご希望になり、
    更にとことんカスタムできる注文住宅へ。
  • 住まいへの考え方が変わられた旦那様
    ……都内へ勤務されている都合上、当初は
    アクセス優先でマンション購入も検討。
    説得や見学を経て、戸建ての魅力に着目。

新たな住まいへの意識

『自分らしく、暮らしやすい家』が一番

Mさんご夫妻は過去に6年ほどサンディエゴにお住まいの経験があり、もともと海外建築の住宅には馴染みがおありだったそうです。開放的で落ち着きのあるつくりから生まれる居心地の良さは、さり気なくも心に残るものでした。

日本に戻られてからはご実家暮らしで、お子さまのことも考えると、今後はそう簡単に海外へは行けません。
その代わり、新居の購入にあたってはそれほど焦らず、納得のいく住宅選びをしたいとお考えでした。

――暮らしの基盤として居心地の良さは妥協できないし、
長く住む家だからこそ、自分たちの好きなようにしたい。

日本のデザイン住宅の多くは、20~30年後にはどこか時代遅れな印象を受けるようになってしまいがち。そこに経年劣化が加わると、いよいよ次の買い手もつきにくいというのが現状です。

一方、輸入住宅の多くは長い年月の中で洗練されたデザイン・確立されたスタイルが基盤になっていることから、年代を問わない安定性の高さも特長のひとつです。

住宅選びの前提となる“本質”はどこに?

奥様は当初から輸入住宅の戸建てをご希望でしたが、旦那様には少し違った意見もありました。その大きな理由としては、お仕事で都内へ通われる際の利便性に注目なさっていたからです。

――通勤の都合を考えると、まずは都内へのアクセスに優れた
路線付近のマンションあたりから探すのが妥当じゃないかな。

快速列車などの中吊り紙面には、「最寄り駅徒歩○分」「都内まで○○分」といった謳い文句の分譲マンションの案内が目につきます。まさに電車通勤中のサラリーマン層が自然と目にする位置で、その場のニーズと上手くマッチした、購買意欲をそそる広告ですね。

確かに、住宅を購入するにあたっては、資金面やローンの返済なども視野に入れる必要があります。今後の仕事に良い影響をもたらす環境づくりを優先して考えるのは、当然かもしれません。

生涯のパートナーとして、長い目で慎重に

写真は弊社の社長宅から。マンションにない戸建ての魅力と言えば、家族で好きなように楽しめる庭がそのひとつ。我が家の窓から眺めることになる景色も、すぐそばに季節の彩りが感じられると素敵ですね。

しかし、効率一辺倒の住宅選びは、本当にあなたの人生にとっても“最適解”なのでしょうか。

試しに少しだけ視点を『現在』から離して、『人生全体』を眺めてみてください。

例えば、この先仕事が変わったり、長年勤め上げて現役を退いた後でも、その住まいには効率性以外の魅力が充分に残っていますか?

家のもつ役割は、社会人にとっての単なる『帰宅先』というだけではないはずです。

時には仕事から離れてリフレッシュしたり、新たな楽しみを生んでくれるような、“自分という個人“の『拠り所』として考えてみるのも良いでしょう。

仕事上の成果や肩書きも、もちろん生涯の功績として大きく残る部分と言えます。しかし、ご家族と過ごした日々の想い出や、その拠り所であった住宅の良し悪しもまた、人生を振り返るときに「良い結果を残せた」という満足度を大きく高める要素になり得るのです。

資金に無理のない範囲で、質の良い住宅を建てることは、精神面の豊かさを向上させる絶好の転機とも考えることができるでしょう。


ダイソーホームとのご契約まで

パンフレットから、まずは奥様が見学へ

旦那様はマンションをお考えのご様子でしたが、Mさんご夫妻は3人のお子さま方の子育て真っ最中。

しかもわんぱく盛りの男の子となると、常にフルパワーで非常に賑やかな毎日です。

――階下や両隣の人にも気を遣わなくちゃいけないし……
マンションにうちの子3人は、とても収まり切らない。

子供たちとの戦闘とも言える子育てを切り盛りして来られた奥様としては、やはり余裕のある戸建てが魅力的でした。

「いつか参考になるかも」と、割と早めの段階からハウスメーカーの情報収集を行ったり、見学会などにも参加なさっていたそうです。

ダイソーホームを知ったきっかけは、そんな折にたまたま手にした紙媒体のパンフレットでした。

完成後のM様邸からご紹介。
玄関スペースの内部に、収納へ繋がるドアが設けられています。季節やTPOに合わせた履物も、家族全員分となると結構な量に……。圧迫感のない収納が近くに備え付けられていれば、急な来客があっても、邪魔になりそうな靴は手早くササッと隠してしまえます。

ご希望だった輸入住宅メーカーであるという点も目にとまり、まずは奥様のご両親とお子さまだけで、実際に足を運んでみることに。

――これまで見学した輸入住宅と比べて自然な印象。
海外で見てきたものと違和感がないし、材質が安っぽくない。
窓のデザイン性や、鍵部分の構造も日本製とは違うみたい。

近年注目され始めた窓のペアガラス仕様や樹脂サッシも、ダイソーホームでは本場の建築様式に習い、ごく初期の施工例から30年近く継続して取り入れてきました。

国内の建築水準が高まるのは大変喜ばしいことですが、その一方で、日本とは異なる風土を補うための技術を、全てそのまま移植しようとする動きもあるようです。

ダイソーホームは、数字で表すスペックのみを売りにせず、『本当にその家にとって必要か否か』をコストとも相談した上で判断することをおすすめしています。

旦那様を説得するため再度一緒に見学

ダイソーホームの見学で好印象を受けた奥様は、本格的に旦那様の説得へと取り掛かりました。実際にその良さを見て考えてもらおうと、今度はご夫婦一緒に見学へと足を運びます。

ご夫妻も見学なさった弊社の社長宅です。右手のポーチは玄関側ではありませんが、ダイニングと庭先を自然に繋ぐ役割を果たし、家構えの安定感や存在感の向上にも大きく貢献しています。

――デザイン性や無駄のなさは、確かに完成度が高い。
カバードポーチも、海外の住宅では見たことがあったな。
気分転換に考え事をしたり、煙草を吸うのに良さそうだ。

見学した社長宅はややコンパクトなつくりだったため、5人家族用の広い家づくりができるかなど、気になった点はしっかり確認を行いました。

その際に、細かな項目へ柔軟に対応しようとする姿勢も、奥様にとっては決め手のひとつになったそうです。

――大手メーカーだと、向こうから提示された選択肢以外は
要望を叶えてもらうのが難しそうな雰囲気だったから、
色々と気さくに相談できる方が私達には合ってるかも。

最終的に、徒歩圏内にお子さまが通える学校もあり、家周りの道路はあまり車が通らず通学なども安心だという土浦市のニュータウンの土地を確保することで、旦那様も戸建てを購入する決心がつきました。

ダイソーホームでは、人生をより豊かなものにする生活スタイルに着目し、ゆとりある暮らしを送る環境を整えることをおすすめしてきました。

M様ご夫妻が土地を購入なさったニュータウンも、周囲に店舗や医療機関の揃う、充実した住宅街です。都心から少し離れている程度なら、交通の便はそれなりに保証されているのが現代日本の利点でもあります。

土地を確保しやすい郊外のベッドタウンなどで、長く満足して暮らせる住宅を選んでみてはいかがでしょうか?

時間はかかっても、納得のいく家づくりを

注文住宅の新築を決断してからは、図面や見積もりなどのご依頼はダイソーホーム一本に絞られていたそうです。他に見ていたメーカーは、話の時点でMさんご夫妻が抱いていた要望との相違点が解消できず、お二人にとってはそもそも候補に残らなかったとのことでした。

――長く住むからこそ、『自分の好きな家』をつくらなきゃ。
外観ならサイディングのカラーや質感も後悔したくないし、
内装の細かい造作への対応は、他社じゃ無理みたいね。

ただ、作り付けの棚などといったリクエストを叶えるには、純粋な職人の手による作業が必要になるため、どうしても工数が嵩みます。Mさんご夫妻のケースでは、余裕をもって工期を確保できる環境にあったことも幸いでした。

――うちは今のところ実家暮らしで急ぐ必要もないから、
住む側の意見を聞いてくれる、相談しやすいところで
じっくり時間を掛けながら希望を叶えてもらえばいい。

初期の図面からもご家族の意向に合わせて手直しを加えるなど、その都度話し合いを重ねながら、円満にご契約いただける運びとなりました。

近年では建売や賃貸のマンションでも、ある程度の収納が備え付けられている建物は増えてきています。ところが実際に暮らしてみると、配置や大きさが目的にフィットせず、その使い勝手は思ったほどでないというのもよくある話です。

思い切って注文住宅を選んでも、オーダーメイドの利点、つまり最初から住人の暮らしやすさを想定して造作に活かせるか否かで、住み心地には差が出てきます。


イメージギャラリー

完成後のお宅から外観を紹介

以降はいよいよ大判の写真にキャプションを添えて、まずはシンプルエレガントな外観の全景からご紹介します。

その後に内装へとフォーカスを移し、理想の実現した部分へも言及してまいりますので、どうぞ引き続きゆっくりとご覧ください。

最初にも小さくアップでご紹介していた正面からのワンショット。

少し回り込んで、斜め左側から。リビングの大きな窓は、日当たりの良いテラスに繋がっています。

外観はまず白い壁と、深みのある紺色がかった屋根との落ち着いたコントラストが上品で、全体的に安定した印象を受けます。

その中で玄関扉の柔らかく明るい色と、扉周辺を飾るコッツウォルズがぐっと目を惹き、可愛らしさも備わりました。

これから先のお庭作りによっても、全景の雰囲気はまだまだ変わってきそうですね。

続いて特徴的なカバードポーチは、デザイン面で外観の印象に大きく影響を与えるだけでなく、屋内外の境界を自然に繋ぐ緩衝材の役割も果たします。

海外では特に、歴史ある家具を代々引き継いでいる家庭が珍しくないため、大切な調度品を直射日光から遠ざけるという意味でも重宝される構造です。

それなりに面積が必要なことと、コスト面などから敬遠されることもありますが、今回のケースでは社長の提案から取り入れ、旦那様にとってのお気に入りポイントとなりました。

充分な幅をもたせたカバードポーチ。

基盤から徹底して、理に適った構造へ

1階は全体的にオープンな間取りになっていて、玄関口との区切りになるドアを開ければ、リビング・キッチン・ダイニングが見渡せます。家族の気配を感じられるけれど、ワンルームのように明け透けな長方形ではなく、アーチを設けることで視線を分散しています。

写真はリビングの内部から、左手にキッチンと、奥のダイニングを見渡したショット。右手に開いているのが玄関スペースへ続くドアです。ダイニング・リビングはそれぞれの役割をしっかり保ちながらも、お誕生日会などを開きやすい間取りです。

リビング正面には、作り付けのテレビ棚と収納棚。右脇の収納棚は段が可動式になっていて、内容物に合わせて高さを調節することができます。スペースに無駄がなくなると、見た目もスマートに決まりますね。

テレビ棚の天板奥、凹みが見えることにご注目を。

更に棚の中央奥をアップでご覧いただくと、下の段とひと続きになる穴が設けられています。

こちらの穴は下へデッキなどを置く際に、TVの背面と繋ぐコード類をそのまま上へ通せるようにと、職人の気遣いが形になったものです。

細かな部分ですが、使い勝手は大きく違ってきます。

2階にあるやや横長の大きな部屋には、出入り用のドアが左右に2つ設けられていました。これは将来、お子さま方のために部屋を仕切って私室として分けられるよう用意されたもので、窓もそれぞれに配置されています。

年月を経てもご家族の変化に合わせて住みやすい家となるよう、予め備えておけるかどうかは、住宅としての真価を左右する非常に重要なポイント。

また、2階の構造はご希望に合わせて少し変更を加え、本来は屋根裏とする予定だった傾斜部分も含めて部屋にしました。

視覚的に奥行きをより広く感じさせてくれるだけでなく、一見するとアンバランスなつくりが好奇心を刺激するのか、お子さま方にも好評のようです。

屋根の傾斜部分まで、お部屋の空間として利用。

キッチンは奥様の使い勝手が最優先

毎日使う場所だからこそ、奥様の城でもあるキッチンや共用の水周り部分は、使い手に合わせてとことんカスタムしました。カウンターは、インテリアにおいても重要な要素です。天板の素材が違うだけで、空間全体の印象もガラッと変わります。

――既成品のカウンターだと、高さは2種類くらいしか選べないけど……
作業のしやすさも諦めずに、デザインだって自分好みにできる!

キッチンカウンターは1からの手作りで、トップには奥様がお好みに合わせてネットで取り寄せられた、ガラスのモザイクタイルを敷き詰めています。高さは奥様の身長に合わせ、何度も細かく調整しながら備え付けました。

傍目にはどんなにパワフルなママさんだって、気分の奮わない時というのはあるものです。

そんな日でも家族のお腹はいつもと同じように空きますし、食事の時間は刻々と近付いてきます。

愛着の持てる品を配置し、自分の好きなものに囲まれて過ごすことで、毎日の家事に向かう気分を少しでも前向きにできるといいですね。

シンク手前には、奥様のお父上が作られたタオル掛けを取り付けています。

右手前に写っているサイドの天板も、Mさんご夫妻が持ち寄られた檜の1枚板から、現場の職人に加工を依頼して実現したものです。壁面やタイルの白と木肌の取り合わせが、とても自然に調和しています。

上の大判写真にも少し写り込んでいますが、コンロの左手奥には、あえてドアを設けず、手が塞がっていても行き来のしやすいパントリーが備えられています。

パントリー内部の壁面に作り付けられた棚も、リビング同様に段の間隔を調整できる仕組みで、調理器具のサイズに合わせられる収納です。

出入りしやすさを重視したパントリー。

キッチンカウンターの収納部分は、この後に引き出しを用意する部分と棚のままにする部分を分けて、収納性や取り出しやすさにも融通を利かせる余地を残しました。

こちら、カウンター自体にコンセントが備え付けられています。

遠目にはやや気付きにくい点ですが、カウンター奥のタイル部分にはコンセントが付属しています。

ジューサーやコーヒーメーカーなどを置いたり、ハンドミキサーを使いたい時に、コードの長さがネックにならないため便利です。

タブレットでレシピを見ながらお料理するスタイルとも相性が良さそうですね。

パントリーへの入り口の左手側、キッチンの壁に埋まる形で作り付けられたラックにも、奥の壁面にコンセントを備えるという工夫が光っています。

コードがそれぞれの段を跨いでゴチャゴチャすることなく、炊飯器や電子レンジといったキッチンまわりの家電を置くのにぴったりです。

キッチン家電用の棚は、各段にコンセントの用意が。

雰囲気作りにも抜かりない『ひと工夫』

奥様はかねてより雰囲気のある照明などを幾つも買い集められ、お宅の完成した後には、それらをどこへどう配置するか頭を悩まされたそうです。

――おしゃれな小物を置くとしたら、違和感なく引き立つような
環境にした方が見栄えも良くなるし、品を選ばず合わせやすそう。

上質な空間は、細部のメリハリから

家具や生活用品のほとんどない素の状態でも目を惹くのは、『モールディング』でしょうか。

表面の繋ぎ目にあたる部分を覆う装飾のことで、日本でも『繰形/くりかた』と呼ばれていますが、アメリカでは装飾的な工夫を凝らされたものがDIY用として店舗に並ぶほどの定番アイテムです。

例えシンプルな無地の白壁でも、ちょっとおしゃれな『クラウン・モールディング』(壁と天井の継ぎ目をぐるっと囲む、日本では『廻り縁/まわりぶち』と呼ばれる装飾)があるだけで、素っ気ない印象を遠ざけてくれます。

天井付近のモールディングや、床付近の巾木による細かな段もアクセントになっていることが、家具のない状態だとよくわかります。

さらに、存在感のある収納スペースの上部が自然なカーブを描いていることも相まって、リビング全体がより優雅な雰囲気に。

例えばキッチンのレンジフード上部も、普通ならストンと直角になっているところ。モールディングを施すことによって境界の区切りが段階的になり、より安定した印象を与えます。

レンジフード上部にもさり気ない装飾が。

ちょっと差がつくお手頃な“パーツ“

日本では意外と見落とされがちなようですが、『ドアノブ』も家屋の装飾において意味を持つアイテムです。出入りの折に自然と触れることになり、特に玄関やトイレのドアなどは、客人の目にも留まりやすい部分ですね。

M様邸のドアから。上品な流線形、マットな黒が白ベースの屋内によく映えています。

家全体はおおむねシンプルなもので揃えて、私室や書斎といった部屋だけは自分でドアノブを選んでみても、ちょっとした“特別感”を演出できそう。

引っ越しの際や世代交代、あるいは10年くらいごとに、その時々の家人の好みでドアノブやドアノッカーを選ぶのがアメリカ流の楽しみ方。

ドア自体や壁面全体を替えるよりずっと手軽に屋内の印象を変えられるのでオススメです。

また、玄関や勝手口などは鍵も一緒に交換すれば、防犯対策としての効果も期待できます。

住み手の感性に合わせてカスタム

奥様は住宅づくりに際し、参考にできそうなインテリア術なども含め、インターネットで熱心に情報収集なさったそうです。写真の撮影時は完成直後で家具がほとんどない状態でしたが、その中でも奥様のアイディアやセンスを取り入れた内装の一部をご紹介いたします。

玄関スペースと居住空間を区切るドアは、当初は透明性の高いものを想定していましたが、奥様にご意見をいただいて磨りガラスへ変更。広々とした印象や視線の通りやすさを取るか、空間の区切りを大切にするかも、ご家族の意向が第一です。

こちらはドアの上部にご注目! 奥様のアイディアで、1階トイレ個室の壁面に小窓のようなガラスブロックが埋め込まれています。扉に囲まれた突き当たりの閉塞感を軽減し、デザイン的におしゃれなのはもちろん、照明の消し忘れまでチェックできそうですね。

予算は費やす箇所を選んで折り合いを

住宅づくりで大きな悩みどころになるのが予算額。一生に一度の買い物として考えると、下手な妥協で心残りを作りたくはないけれど、後々の生活に影を落とすようでは本末転倒です。

――家を建てる中でこだわりたい部分と、それ以外を切り分けて
使い処を決めれば、コストも自然に抑えられるはず。

床のフローリングは質の違いも加味して、来客を招くことが多い1階の基本エリアと、お子さまのお部屋などもある2階の生活スペースでは、異なる種類のものを選択しました。広い面積を覆うものですので、これだけで予算額に差がつくこともあります。

【左】1階・パブリックスペースは、落ち着いた色合いの重厚感ある床材に。

【右】2階・プライベートスペースの床材は、ナチュラルで軽やかな印象。

【左】1階洗面カウンター 【右】2階洗面カウンター

1階と2階に設けられた洗面カウンターも、キッチンと同様、リクエストに添って手作りしたものです。

それぞれ木板の部分は、床材と調和するカラーリングになっています。

どちらもシンク右脇に段が可動式の棚を設けてあり、替えのタオルやアメニティグッズなどを使いやすいように収められます。

今の段階では玄関付近のみに用いられているコッツウォルズですが、旦那様は将来的に外装も石張りにとの展望をお持ちでした。一度で全て完璧に仕上げずとも、今後の楽しみや目標があると張り合いが出ますね。

最後に、一般の方にはあまり目の届かない部分かもしれませんが、M様邸の屋根にも意識を向けてみてください。

実はこちら、装飾性・耐久性ともに良好な、新しい建材を用いています。

大手メーカーではなかなか選択肢に上らないような要素も含めて、ダイソーホームは柔軟な対応が可能です。

屋根部分には新建材をチョイス。

弊社の輸入住宅は、海外の建築物を型通り据え置いて完成、という姿勢に留まりません。時代の流れを経ても廃れない審美性はそのままに、技術の進歩や新たな建材へも目を向け、長く快適にお住まいいただける家づくりに力を注いでいます。

30年近くも国内で輸入住宅をつくり続け、そのメンテナンスやアフターサービスまでお受けしてきた経験を元に、今後も重ねて邁進してまいります。


結びのご挨拶

輸入住宅・注文住宅という肩書きで並んでいても、その特色はハウスメーカーによって様々です。ダイソーホームの基本的な姿勢を表す好例として、お施主様とじっくり向き合い、“住み手のニーズ”にとことん寄り添った一例をご紹介しましたが、いかがでしたか? 

今回の記事では、家づくりにおいて『自分らしさ』と『カスタム性』を追求なさったM様ご夫妻にインタビューへご協力いただくことができました。

貴重な休日の中で小さなお子さまもご一緒のお時間を割いてくださり、まことにありがとうございます。

記事中に掲載した写真は完成直後に撮影されたもので、取材の時点でもまだソファや照明など、ごく一部の調度品のみが運び込まれた状態でした。

それでも美的・経済的なバランス感覚の良さや、小物のセレクトなど、ご夫妻のセンスが随所に揮われたお宅となっていることは間違いありません。

こちらは取材時に撮影した写真。お洒落なペンダントライトが下がっていました。

新居へのお引越しは、お子さまの進学や進級に合わせてとのご予定だとお聞きしました。使い心地を整えたベースの上に、これからどのような生活スタイルが築かれてゆくのでしょうか? また数年の後には、賑やかにご家庭の色で染められたお宅で、再度お話を伺う機会をいただけましたら幸いです。

今は何よりも、ご家族皆さまのご健勝とご多幸を、心よりお祈り申し上げます。

インタビュアー / ダイソーデザインファーム WEB担当

長年に渡る確かな経験と実績に裏打ちされた、ダイソーホームの輸入住宅。本社の事務所はもちろん、モデルハウスや、社長宅も実際にご見学いただけます。

» お問い合わせの上、是非ともご来場ください

さらに以下のリンクからは、弊社の社長が輸入住宅を手掛けるに至った経緯や、住宅に注ぐ情熱のほどが記された小冊子の内容をPDFでお読みいただけます。

欧米の住宅文化より学ぶデザインと資産価値
【PDF/全14頁/約4MB】

大変光栄なことに、今回のM様ご夫妻の旦那様も見学前にWebサイトにお目通しくださり、社長の理念にご理解や共感をいただけたことがご決断の一端を担ったと聞き及んでおります。より多くの皆さまのご参考となれば嬉しい限りです。

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